私、恋愛初心者なんですが。

「で、どうしたのよ?
……その気合いの入れようは?」

お昼休みに璃子の目の下の隈を指差しながら聞いてくる恭子に


「いや~!そろそろやるか!
と改心いたしまして……いぇい!」

親指を立てぺ○ちゃんさながらの顔をする璃子に盛大に溜め息を漏らす

そして思い出した様に次の話題をふる


「あっ…そういえばノムから聞いたんだけど
三浦くんね……」

“三浦くん”
その言葉に思わず反応し、ガタッと音を立て
思わず椅子から立ち上がってしまった


璃子……?と問いかける恭子に

ちょっとお手洗いに~、とヘラっと笑い
教室を出て適当に歩く
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