2人のエリーシャ
「うん、大丈夫!また夢を見たんだけど……。他のみんなは?みんなの前で話すわ」

エリーシャは木の器に赤い眼をおとす。
「そうですか?クマタカとカイさんは山賊を連れて遠くの村役場に行っていつ帰ってくるかわかりません。それに元気ないですね。どんな夢だったんですか?」
リーナはわらのベッドの傍らの椅子に腰を下ろす。

「私の見た夢は私以外、誰も乗ってない帆船だったわ。それになぜか懐かしさを感じながら……わかるとこはそれだけ」

それはきっと幽霊船だな。それにもしかしたら、もしかするぞ。

私の頭に若の声が響く。リーナにも響いてるはず。
もしかしたらもしかするって?

今度はリーナと私の精神感応が同時に同じ言葉を発した。

異世界だよ!異世界を超える幽霊船があるって聞いたことがある!
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