先生に恋をして

　「千夏（ちなつ）～優未～ビッグニュース！！」

　両腕を広げて走って来たのはイツメンの中の1人西山めい（にしやまめい）。結構・・・チャライ。

　「ビッグニュース？」

　めいの事だから大したことないな。と思いながらも聞いてみた。すると、めいは思いもよらぬ言葉を口にした。

　「佐々木先生がね・・・―――」

　その言葉に私は驚きを隠し切れなかった。

　「え、本当に！？」

　優未も驚いているようだ。

　「本当らいしいよ！3組の女子が聞いたんだって！！なんなら私も聞いてこよっか？原因も交えて」

　めいの目が悪い意味で輝いている・・・

　「じゃあ、お願いし「いや！私達が聞いてくる！」

　私の横から入って優未が言った。

　「じゃあ、聞いたら教えてねー」

　そう言ってめいは教室から出て行った。

　そういえばあの子、このクラスの子じゃないんだった・・・。いっつも1組に来るから違和感無くなったな。

　「よし！行くよ千夏！」

　そう言って私の手首を掴んだ。

　「え、いや何処に！？」

「佐々木先生の所に決まってんじゃん！」

「今！？」

「当たり前体操でしょ。」

　真面目な顔してそんなこと言わないでよ。

　「てか、本当に行くの！？」

「当たり前た「それはいいから！」

　今度は言わせなかったぞ。

　「だって、迷惑じゃない？」

「まぁ、そうかもだけど・・・迷惑かどうかは先生の顔見て決めよう！元気そうだったらノリで聞いてさ！」

「沈んでたら？」

「ノリで！」

「同じじゃん！！」

「良いから良いから～これもチャンスじゃん？」

「何がよ・・・」

「これがきっかけで先生と話せるプラス先生が本当に離婚してたらこれまた大チャンス！！！」