ほっといて

私を陥れることができないから苦しいんでしょ?


「嫌です!」


私は思いっきり力を入れ、彼の手から離れた。


「あなたの苦しさと、私の苦しさは比べ物にならないくらい、差があるんです!

もう…本当に…」


次の言葉が出ない…

痛め付けられそうで怖い。



「こう見えても俺だって結構辛いんだよ?」


< 100 / 333 >

この作品をシェア

pagetop