ほっといて

「おまえさ、謝ることしかできないの?

こうして俺が気にかけてるって言うのに、謝ることしかできねぇの?」


謝って少しでも歩いている距離を縮めようとしたが、彼にこんな言葉をかけられ、また速度が落ちた。



もう限界だった。

せっかく何もかもから解放できたと思ったのに、また縛られると思うと、怒りが起きる。


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