ほっといて

そうだよ、母のことだ。

   そうに決まってる。


「あたしが…  あたしが、

あの子を…


あたしのせいであの子は死んじゃったぁ〜!」



「………え?」


やめてよ!母さん!

私を苦しめないで!



私は咄嗟に耳を塞いだ。


だけど森本さんが無理矢理、塞いでいた手を離した。

< 285 / 333 >

この作品をシェア

pagetop