*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語
「で、何の用なんだ」





灯が訊くと、群雲が頷く。





「あぁ………今夜、仕事に行くぞ」





すると藤波が、「へぇ?」と反応する。





「俺も呼ばれたってことは、行っていいってこと?」





「あぁ。四つ子もついて来い」





群雲がこくりと頷いた。





「いいの?」




「お前たち、灯の捜索と救出では力になってくれたからな。


そろそろ一人前に仕事しても大丈夫だろう」




「ふん、やっと分かってくれたんだ」





藤波は皮肉っぽく、それでも嬉しそうに笑った。






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