イケメンの顔面踏んづけた結果。





「どうしたの?今日ずーっとボンヤリしてるよね。朝は普通だったけど」




カバンを持ったきみちんが、訝しげにあたしを見る。




「…まさか関口と何かあった!?」



「…いや別に…そういうわけじゃ」




…関口で思い出したけど。




そういえば放課後残っててって言われたような。





「…ならいいけど。で、帰んないの?」



「あーごめん。あたし関口と約束あるんだ、この後」



「関口と?」




ますます訝しげに目を細めるきみちん。




「…ふーん」



「きみちん?」



「明日絶対報告してよ?じゃ!!」




そして爽やかに片手をあげると、颯爽と教室を出て行った。




っていうか気付いたら。




今教室にいるのあたしだけじゃん!!




どうやらもう皆は帰ってしまった後らしい。





関口の席にはまだカバンがあるから、どうやら学校にはいるみたいだけど。







< 156 / 290 >

この作品をシェア

pagetop