イケメンの顔面踏んづけた結果。
「分かりやすいから。岡は」
「…さすがだね、関口。昔っから人の変化にすぐ気付いちゃう」
そこも関口が皆に慕われる理由の一つだったんだけど。
「…そんなことねーよ?」
関口の座る椅子が、ギ、と微かな音をたてた。
「見てる奴のことしか気づかねーよ」
「…え?」
痛いくらい真剣な関口の瞳が、真っ直ぐにあたしを射抜く。
「…見てたから、ずっと。中学の頃から」
「…関口?」
「…好きだよ」