華の欠片


「すまん。藤堂。

二日程前に土方から今日までの書類を頼

まれてな、まだ終わっていないんだ。

......もし手が空いているのなら手伝って

はくれぬか?」

自分じゃもうどうする事も出来ないこの

多量の書類達を見ると目の前が真っ暗に

なるようだった。



「別にいいけどよー。

……てか、二日でこの量をやれと⁉

土方さんも鬼畜過ぎるだろ.....

椿さ、この書類でろくに休めてないだろ

?

目の下にクマが出来てるし、やつれてん

ぞ。」


「そんなに私の顔ひどいか?」



「まぁな。

取り敢えず椿は休め。

書類の事は俺から土方さんに話してくる

。」



藤堂はそう言って私の目の前にある書類

を手に取ると、部屋を出て行った。


休めと言われて私を心配してくれたのは

よく分かったが......


病人でもないのにこんな間昼間から布団

しいて寝るわけにもいかないし、何より

も仕事を終わりにできなかったのは私の

責任だ。


私も土方の部屋へ行こう.....


しかし立ち上がった瞬間立ちくらみがし

て体が傾いた。

危ないと思った時にはもう遅く、私は思

い切り倒れこんだのだ。


倒れた時、机に当たったらしく上にあっ

た墨をぶちまけてしまっていた。


「あー....

やってしまった.....

墨零れてるし......藤堂が書類を持って行

ってくれて良かった。

だが、早く拭かないと畳が……」



私はまだくらくらする体を起こして、手

ぬぐいで零れた墨を拭き始めた。

< 54 / 83 >

この作品をシェア

pagetop