あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~

溢愛



立香が帰った。


それから一番最初に始まるのはちなつのグズグズタイムだ。


「亮我、くるぞ。」

『ああ、くるな。』

「うぅぅあぁぁ!!!!」


俺たち2人はこのグズグズタイムにたじたじ。


『ちなつー。立香には明日も会えるから。』

「そ、そうだぞー!あっほらほらりっちゃん!」


悠樹はちなつに立香の写真をみせる。

でも、それでグズグズがおさまる訳もない。


『仕方ねぇな。』


俺はちなつにあったかい格好をさせてから上着をきた。


『悠樹、ベランダのドアあけて。』

「はいよ。」


ちなつを抱き上げてベランダに出た。
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