再愛 ーサイアイー
「あの、すいません。本当にっ
「お前ら、その手を離せ。」
この声は…
「ナンパなんて、してんじゃねぇーよ。」
「瑠衣っ」
瑠衣は、ナンパたちを追い払うと、私の方を見た。
「ちょっと来て。」
瑠衣に引っ張られるままに進むと、海の家のちょうど裏に来た。
日陰で、人目のつかない所。
「本当に美幸は何なわけ?」
「え?」
「何で、いつも俺を困らせんの?」
私、いつも瑠衣を困らせてるの?
……じゃあ、さっき落ち込んでたのも私のせい?
「もう、嫌だ。」
瑠衣のその言葉が胸に刺さった。
「そんなこと、言わないで。」