再愛 ーサイアイー
「俺の永遠の愛」 side瑠衣
「本当に、俺は幸せ者だよな…」
後ろに乗っている美幸の感触が、すごく幸せだ。
海は、俺たちの家からバイクで1時間弱かかる。
「もうすぐ、着いちゃうね。」
それでも、もう40分くらいはしっているのだから、周りは多少見覚えある地形になっていた。
呟きぐらいの大きさだった、美幸の声。
本来なら聞こえないはずなのに、聞こえた。
美幸の寂しそうな声が、俺との別れを嫌がっていることがわかると、嬉しい気持ちが湧いてきた。
「明日も、デートするか。」
「え?!本当に?やった〜っ」
美幸の嬉しそうな声が後ろから聞こえる。