再愛 ーサイアイー
「瑠衣が、いないのっ!瑠衣は何処にいるの?!どうして、隣にいないの?!」
答えなんて、わかっている。
あの光景を目の前で見たのだから。
「瑠衣っ!」
それでも、あなたのいない現実を受け止めたくない。
「瑠衣ーーーっ!」
希望に抱きしめられるけど、私が必要としている温もりじゃない。
「美幸、瑠衣くんは、亡くなったよ。」
希望の声に突きつけられる現実。
「嫌よっ!瑠衣は死なない。だって、ずっと一緒にいるって言ったんだよ!」
暴れる私を、希望は強く抱きしめる。