再愛 ーサイアイー
「優也くん。一緒に帰ろう?」
レジ近くにいる優也くんに声をかけた。
「……っ……ああ。」
かなり躊躇い(ためらい) ながらも、頷いてくれた。
「じゃあね。」
美幸に言い、私たちはお店を出た。
日は落ち、夏といえど暗い。
「なぁ。」
「なに?」
帰り道で、優也くんから話しかけてくれたの、何ヶ月ぶりだろ。
「俺……さ。」
優也くんの続きの言葉はわかっている。
この後の展開も、先の未来も見える。
「優也くん。私たち、もう別れよう?」
だから、私から言うんだ。