Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



少し経って中に入って行った消防士が出て来た



「ダメです中が崩れて進む事ができません」



そんな...そんな...



わたしはフラフラと燃える家に向かって走り初めていた



ダメ...死んじゃダメ....




「ちょ、キミ、入っちゃダメだ!

オイ!聞いてるのか!?」



右手をガッシリ掴まれたがわたしは振りほどいて中に突き進んだ



視界が赤く染まって耐えれないくらい熱い



「山本さん!...ゲホッゲホッ...」



必死に中に進みながら名前を呼ぶ



頭...痛い...



意識が飛びそうだ...



ここで死にたくないよ...



視界がボヤァっとしていつの間にか倒れてしまっていた



ダメだ瞼が...重い



山本...さん...



そのままわたしは意識を手放した




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