サヨナラのしずく
あたしは「いいよ」なんて言って男たちについていった。



危ないかもしれない。



前みたいに襲われかけるかもしれない。



そんな考えも頭をよぎったけれど、もうどうでもいい。



男たちに連れてかれた先は、とてもじゃないけど楽しめるようなところじゃなかった。



小さなプレハブみたいな中に連れてかれ、3人がけの黒いソファーへと座らされた。




「タバコ吸う?」




ひとりの男にそう言ってタバコを一本差し出された。




「いい、自分のあるから」


「これ吸ってみなよ。絶対こっちのが美味しいから」




そう言ってタバコを一本渡された。





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