サヨナラのしずく
「太ってないよ!この間までが食べてなくて痩せてただけ!」




元々食べることに執着しないタイプだからあまり太ってはいないと思う。





「自分でわかってんなら、毎日ちゃんと食べろよ」


「わかったよ」





タクミさんがどうしてここまで食べろって言うのかあたしはまだ知らなかった。



ただ心配してくれていたんだと思っていた。




みんなで食べて飲んで、いつの間にか新しい年を迎えていた。



こんな風に大勢で新年を迎えたのは初めてだった。



あたしも少しだけお酒を飲んでいて、眠たくなって来ていた。




「眠いか?」


「うん」


「じゃ、寝にいくか」




そう言ったタクミさんと3階へと上がった。




< 267 / 358 >

この作品をシェア

pagetop