クマのぬいぐるみ
部屋の空気と言えば男色とでも言うのだろうか、異性にとってはとうてい耐え難い異臭が立ち込めていた。しばらく騒がしい音にイライラしながらうずくまっていると突然…
「ピンポーン!」
誰かうちにたずねてきたようだ。しかしここ数日家に人が訪ねて来た事がなく必要あらば普通は先に携帯に連絡が来るもんだ。
面倒事にかかわるのは御免だが、新聞の集金だと困るのでしぶしぶ尋ね人の元へ向かう。集金でもそれはそれで嫌だが…。
「こんにちわ。朝早くからすいません。隣に越してきました澤田暁子と言います。」
「はい〜」
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