君と過ごした嘘つき時間
私は、ビックリしすぎて
勢い余って、ガタッと椅子から立ち上がった。

「紫野原さん!
あなたって人は、朝から寝るなんて!
しかも、今はHR中よ?わかってるの!?」

いつの間に、HR始まってたの?

朝からお説教とか…
幸せと引き換えに今日はついてない(泣)

「す…すみません。」

「今後、このような事がないように!
もし、あったらその時は罰則を与えます。」

「えぇ〜Σ」

「問答無用!」

罰則って・・・。
本当最悪…。

それから先生は教卓の前で
諸連絡をして、教室を後にした。

「朝から怒られるなんてついてないわね(笑)」

「・・・馬鹿。
なんで起こしてくれないの?」

「起こしたわよ?何回も何回も。
琴波ったら…爆睡なんだから!」

そう言う私の前の席の彼女は
私の親友の侑華(ゆうか)。

お腹に届くか届かないくらいの
チュルチュルの髪を頭の後頭部の所で
お団子にしている。
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