君と過ごした嘘つき時間

「チッ…。ったく・・・」


俺はコイツを抱えて
とりあえず公園のベンチに座らせた。


道路に停めたバイクから
置き去りにして来たブレザーと
ヘルメットと一緒に
雨が降ったとき用に入れてあるタオルを取って
再びバカ女の元へ戻った。


幸い、さっきの雑魚どもは
退散したみたいだ。




いい気になりやがった分際で…
あんなに言っておきながら殺られるなんて

プライドがズタボロだろーよ(笑)


その時、

「ん…。」

「おい、大丈夫か?」



「ぁ…まみや…くん…」
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