王子様の危険な恋愛領域
Sweet danger☆3

まさかのお姫様抱っこ


あの時に感じた“ドキッ”って、なんだったのかな…。


憂鬱だった化学の小テストが無事に終わって、一週間ほどが経過した。


今日も、あと少しで授業が終了して放課後になろうとしている。


そんな中、私はボンヤリと小テストの前日のことを考えていた。


だって、光琉に対してドキッとしたのは、初めてのことだったから。


どうしてなのか、ここ数日…理由を何度も考えてみたけれど答えは出ない。


原因不明のままだ。


なんか、分からないと気になるんだよね…。


調子狂う。


あっ、調子狂うと言えば…化学の小テストが終わった後の光琉の態度!


勉強教えてもらったおかげで、テストは今まで見たことないような、いい点数をとることが出来た。


一応、光琉にも報告をして、あらためてお礼を言ったわけだけど…


てっきり、“あっ、そう”って素っ気なく返されるか、何か見返りを求められるんじゃないか…と思ってた私はビックリしたんだよね。


光琉が、自分のことのように喜んでくれたことが…。



< 103 / 295 >

この作品をシェア

pagetop