王子様の危険な恋愛領域
「そ、そんなこと言わなくていいから。“直ぐに行く”って、お母さんに伝えておいて!」


強い眼差しで訴える。


余計なことは言わないで…と念を込めながら梨帆を見ると、私の気持ちを察したのか、コクコクと頷いた。


「うん、了解。それじゃあ、私…先に行ってるね。」


梨帆が出て行き、パタンと部屋のドアが閉まる。


それと同時に、私はヘナヘナと床に力なく座り込んでしまった。


心臓、止まるかと思った…。


まさか、あんなところを梨帆に見られるなんて…。


めちゃくちゃ恥ずかしいよ…。


「絶妙なタイミングで来ちまったな、紗姫の妹。」


「うん…。」


でも、梨帆が来なかったら…それはそれで心臓には多大なる負担が掛かっていたかも。


光琉が満足するまでキスされてたんだろうし…。


頭の中で光景を想像するだけで、鼓動が加速してしまう。


赤面していると、窓際にいた光琉が私の直ぐ傍にやって来て、ゆっくりとしゃがんだ。



「さっきの続き、する?」

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