【完】お人好しな彼に、恋をしました。
そんな私がいきなり大きな声出して……変な奴とか思われてないよね?
「ハハッ、瀬野さんって静かなタイプかと思ってたけどそうでもないんだ。今度さ、おすすめの本とかあったら教えてよ」
「うん、いいよ」
そう言った後、種梨くんの視線はパソコンの画面へ。
「どした?パソコン壊れてんの?」
「あ、違っ……私がパスワード忘れてログイン出来ないだけなの」
私がそう言うと何故かペンとルーズリーフをカバンから取り出す種梨くん。