今日も秘密。
「…落ち着いた?」
「うん」
二人掛けのソファに座って背中をさすってくれた。
「なんで泣いてたの?」
…言える訳ない。
だって、だってさ!
今日を楽しみにしすぎて、張り切ってお弁当作ったのに中止になっちゃって…
そのお弁当箱見たら、何だか虚しくなっちゃった―
なんて。
一応年上なんだよ!?
そんな子供っぽいこと言えないよ…
「…ねぇ」
「…」
「水城先輩」
「…言えないよっ…恥ずかしすぎるもん…」
「由香…?どうしてもダメ?」