ハッピー☆ウエディング
泣き虫


1人暮らしにはもったいないほど綺麗で大きな対面式キッチン。

あたしはその前で、仁王立ちをして鍋と睨み合っている。


ガクッ


こんな事なら少しは料理やっとくんだった・・・



後悔先に立たずとはこの事だろうか・・・。


あたしは、とりあえずお粥を作るために鍋にお米をいれ、水を張った。



こ・・・これでいいのかな?

食べれるのか?これ。


あたしは、鍋底に焦げ付いた黒い部分を見て思った。



はあ・・・


我ながら、この不器用さにはうんざりする。


(ま、まあお米なんだし!食べ物だもんね!)



それから、氷枕と薬を準備した。



「慶介、出きたよぉ?」

「んんー・・・」


慶介は、眠って少しは落ち着いたようだった。


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