ハッピー☆ウエディング


ベッドに倒れこんでも慶介のキスは止まらない。

その舌をつかって、巧みにあたしの五感を刺激してくる。



「舌、絡めて」

「・・・え?」




不意にキスをやめてあたしの顔を覗き込む。


すぐ近くに慶介の顔がある。
その顔は、またいつもの慶介とは違って妖艶に見えた。




「あ・・・あたし、出来ないよ・・・」





そう言ってあたしは慶介から視線を逸らした。
もう、恥ずかしくて顔を見ていられないくらい。


慶介は、クスっと笑うとあたしの髪を撫でて言った。




「じゃ、俺がするようにして」


「・・・んんっ・・・・」




さっきよりも深く入ってきた慶介は、あたしの歯茎を舌でなぞった。




「ほら、葵も」


「・・・・・っ・・・」




あたしは無我夢中で慶介の中に舌を入れた。


自分でもよくわからなくなるほどそれを繰り返す。






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