ハッピー☆ウエディング


あたし達は、遅くまでやっている近くのスーパーで買い物を済ませると、慶介はいつものように慣れた手付きでマンションの駐車場に車を停めた。





「・・・・・・・・・」


部屋の鍵を開けようとした慶介の手が止まった。


そして鍵穴を見つめたまま怪訝そうな顔をしている。


「どうしたの?」


いっこうに鍵をさしこまない慶介に恐る恐る声をかけた。


ドアノブにかけられた慶介の手にグッと力が入ったのがわかる。


なに?
どうしたの?


慶介は、声を低くして言った。




「鍵が・・・・・・・開いてる」


「・・・・・・え?」



えええええぇ!?



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