ハッピー☆ウエディング


部屋の中は静まり返っていた。



ドクンドクン・・・・・・



自分の心臓の音が聞こえてしまいそうなくらい。


暗い廊下を進むと、なぜか寝室からほんの少し光が溢れていた。


慶介は一瞬なにか考えたように口元に手をやった。


そして一気に寝室のドアを開けた。


ギィ――――・・・・



なんとなく不気味に聞こえちゃうのはあたしだけかな・・・・


「・・・・・・・・・・」


ゴクリと唾を飲み込んで慶介の後ろから部屋の中を覗き込んだ。


暗い・・・・・?


中からの光の正体は、窓の外の夜景と月明かりのものだった。



それからあたしはさらに身を乗り出して中を見渡した。


「・・・・・・・ぁ」


慶介のベッドの上にうずくまる人影に気付いてあたしは小さく声をあげた。


誰なの?



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