ハッピー☆ウエディング


慶介はあたしに気づくと、視線だけをこちらに向けた。



「?」



ほんの少し首を傾げた慶介。
その慶介の手に自分の手を絡めた。



「えへへ」


「・・・なんだよ」




慶介は、呆れたようにあたしを見つめると繋いだ手にギュッと力を込めた。











この世の中には偶然なんかない。


全部・・・必然なんだよ?




人と人が愛し合うって


本当に奇跡だと思う。




だって、この地球上に60億人もの人がいるわけでしょ?


その中で好きだと思えるに出会って・・・・


恋をして・・・


永遠を誓い合って・・・



もう、あたしは運命としか思えないんだ。





ほら、今横をすれ違った人。


もしかしたらその人と素敵な恋が始まっちゃうかもしれない。


今日ここで、この場所であたし達が出会うのは決まってた。



ね?


素敵でしょ?



毎日の風景を、そう考えるとすごく素敵になる。


あたしは、そうして毎日慶介と“素敵”を探していきたい。


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