ハッピー☆ウエディング

「葵」



耳元で、掠れた囁き声が聞こえる。

その声に反応して顔を上げた。



すぐ上で慶介があたしを見下ろしている。
その顔がとても妖艶に光って見えた。


「・・・!・・・」



つめた。



あたしの頬に慶介の前髪から、雫が落ちた。

そして、その薄い唇があたしに降ってきた。





ああ・・・




やっぱりこの人のキスはあたしを痺れさせる。




慶介はあたしの体に手を回すと、深くキスをした。




「・・・ん」






頭がボーっとする・・・






ん?





なんか、胸に・・・・





「!?」




ひゃああああ




ちょっとお!!!







触ってるってばぁぁ!!!




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