LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
私は旧家の長女として生まれた。

期待を背負って、何でも一番を目指すような。

優等生だった。


『柊なら何の心配もいらないわね。』

母のその言葉は私の勲章だった。

けど、それは子どもにとって決して居心地のいいものじゃなくて、

小さい頃からいい子でいなきゃってストレスを抱えてた。

私が14歳、中学校に上がる頃、

もう諦めていた二人目の子が宿った。

私だって、一人っ子でなくなることは嬉しかったけれど、

思春期の微妙な年頃で、

何となく自分だけが疎外されているような、そんな気持ちで

反社会的な行動に走って行った。

初めは可愛いもので、

わざと帰りを遅くしてみたり、

ずる休みしたり。

弟が生まれた時、嬉しいより寂しい気持の方が大きかった。

そんな時知り合ったのが、太一という男の子。

いわゆるヤンキーだった。

とはいえ、別に自分が非行グループに入ったわけじゃなかったけれど、

彼にどんどん惹かれて行った。

彼は優しくて、とても男らしくて、

私の事を大切にしてくれたし、決して後ろ指さされるような事もなくて、

ほんとに純粋な恋。だって中学生の初恋だもの。



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