LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
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「高木さん、2番に外線です。」

「あ、すみません。」

商品倉庫から戻ったところで、

東さんに声を掛けられた。


東さんは咲が寿退職のため、有給を消化しているため、

臨時で、隣の課から応援に来てもらっている。


ベテランで、以前この課にいた事もあり、

安心して仕事が任せられる。


私より年上なので、色々頼みずらいのが難点。


いずれにしろ、募集は掛っているので、

近いうちに採用された新人がやってくる。


繋ぎに来てもらえる人がいるって事を感謝しないと



「お待たせしました。リルファ食品営業部、販売促進課、第2係長高木です。」

いつもながら長い肩書きを一気に言う。


------神宮零斗です。



「はい?」
一瞬真っ白になった。


------神宮彗の父親です。



「あ、はい、た、高木柊です。


 はじめまして。」


------お昼休みはいつからですか?

   お会いしたいのですが。



「あ、あの、交代制でして、1時から取る予定です。」



-----では、「境田」という迎えの者が行きますので、

   社屋の入り口でお待ちください。


「はい。よ、よろしくお願いします。」


電話を切ってから暫く茫然とした。



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