LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「神宮先輩好きです。初めて会った時からずっと好きなんです。」



またか…

大学入ってからモテ期というやつはやってきた。


サークルの女の子からよく告られた。


好きでもない子から告られて付き合って、

『相手から感情をぶつけられて別れる。』

そんな繰り返しに辟易とした。


「初めて会った時っていつ?」


「え、ええと、たぶん新歓コンパで…」


「ふうん、僕のどんなとこが好きなの?」


「ええ、と優しそうなとことか、声とか?」


「じゃ付き合う?」


「え?いいんですか。」

「いいよ。でも、君だけじゃないけどいいかな?

 そうやって僕の顔目当てくる子多くってさ?」


「え?」

「言っとくけど、優しくないし、

そ.う…には見えるかもしれないけど、

みかけだけだから!

あと、付き合う事にした子10人はいると思う。

来る者拒まずなんだよね。

それでもいいのならどうぞ。

後悔しないでね?」



「あ、は、ごめんなさい!」


女の子は目に涙を浮かべて去っていった。


はあっと、

大きなため息をついた時、

野上が一緒にため息をついた。


「彗~またか?今年に入って何人目だよ。」


「5人目かな?」


「またひとりサークル辞めちゃうじゃないか。」


「僕のせいじゃないだろ?向こうに下心があるのが問題なんじゃん。」








 
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