LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
しょうがない。

けど、諦めたくない。

いつだって妥協しながらも、自分が信じた事を貫きたいってがんばって来た。

まだだ。

一度断られたからって、

諦めてたら、何にも先には進めない。

「明日は、店舗を回って直接話してみる。」

「高木さん、明日から新入社員が入る予定です。」

「あ、そうだったわね。

 咲は今日まで、有休取ってたんだ。」

「明日は、お見えになるらしいです。

 私も、引き継ぎ次第、元の部署に戻ります。」

「東さんには色々お世話になりました。

 あの、冷蔵庫にプレミアムロールと冷凍庫に雪見大福、

 東さんの名前書いといたから、召し上がってくださいね。」


「高木さん、もう、本気にしたんですか?」

「本気ですよ。感謝の気持ちです。」

「ありがとうございます。遠慮なく戴きます。」

人とのつながりって不思議だと思う

ちょっとづつ近づいて、
気が付いたら大切な存在になってる。

少し苦手だった東さんとも、別れがたいのは、
すでに結ばれた縁(えにし)が存在するからだろう
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