LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
カーテンが開け放されていて、

日差しがまぶしくて目が覚めた。


「ん……あれ?」


いつも、なかなか起きなくて、

隣で大の字になって寝ている、

彗がいないことに気づいて、

違和感を感じる。


「彗?珍しい、早起きするなんて。」


トイレかしら?

バスルームにも姿はなく、

人のいる気配がない。

玄関に靴がない。


「コンビニでも行ったのかな?」

私はらしくない彗の行動に首をひねりつつ

いつものようにキッチンに立って二人分の朝食の準備を始めた。

あら、冷蔵庫を開けて卵が一つしかない、

まだコンビニにいるかな?


携帯から彗にお使いを頼もうかと、

電話をかけたが、一向に出る気配がなく、

留守番電話センターに切り替わってっしまった。


「どうしたんだろう?」


再度電話をかけた時かすかに着信音。


携帯を片手に、

ベットルームに行くと部屋の隅で、

置き去りになっている彗のスマフォが着信を知らせていた。


「持って出なかったのね、

しょうがないスクランブルにして分け合えばいいか。」


急いでキッチンに戻って朝食作りを再開させた。



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