LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「すみません」
突然言われて準備した割には時間がかかってないと思う。
大体そっちが勝手なんじゃない。
って思うけど、でも、一応謝っとく。
「大丈夫だ」
あら、
ぶっきらぼうだけど、優しさが紛れてる。
彗はこの人と一緒に育ったんだ。
そんなちょっとしたことが、心をあったかくする。
さっきまで、
半分あきらめてた。
彗は私の前から姿を消してしまった。
信じて待とうと思っていても、
不安でいっぱいだった。
「あの。本当に彗に会えるんですよね?」
「ああ、たぶんね?」
!
馬鹿だ私、
彗って名前出されただけで、
頃っと信じて、
嘘だってこともあり得たのに、
やっとみつけた宝物を急に奪われる気分
「……って
何泣きそうになってるの?」
「だって……嘘なんですか?」
「嘘じゃねえよ、
なんだよ、めんどくせえな。
何、あれなの?
あんた、彗とうまくいってねえの?」
「うまく?いってたつもりだったんだけど
突然いなくなっちゃったから……
会いたいっ…」
決壊が破れた。
涙があふれ出る