LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして



。.*。.*。.。*。.


夢みたいだった。

あれは本当に現実のことだったのかな。


「柊、時間じゃないの?」

「あ、ホントだ。」

あわてて席を立ちあがる。

「あ、いいよいいよ、

 俺かたずけておくから早く行って。」

「うん。ごめんね。

 彗、いつ帰るの?」

「ああ、多分一週間かな?」

「そっかあ。そんなに会えないんだ。」

「さみしいの?」

「うん。」

「よかったな。」

「何が?」

「柊にそんな顔して貰えるなんて、

 思い切って転職した甲斐があったってことだ。

 いいこで待ってたら、ご褒美あげるね柊」

「ばあか」

へへっと笑う彗。

最近ちょっと上からなわんこ。

そんな調子に乗ってるとこも愛しくて

「行ってきます!」

「僕も行ってくるね。」

甘く重なる唇が、

お互いの体温を確認する。










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