LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「柊っ!!」

誰もいないだだっ広いエレベーターホールに

柊を呼ぶ僕の声だけが虚しく響いた。


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「セキュリティはどうなってるんです

 防犯ビデオとか写ってないんですか!」


「お客様落ち着いてください!」


ホテルのフロントで、

興奮して騒いでいる僕に、

ロビーでくつろいでいる人たちが

訝しげに見ている。


「ほんのちょっとした隙にいなくなったんです。


 ホテル内にまだいるはずなんです。」


「でも、何か事情があってお帰りになったってことも……」


「だから、そんなはずないんですって!」


「何かあったのか?」


「あ、社長の……」


「お客様何か……ってあんたか神宮彗」


そこには、見覚えのある男。
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