ナンパ男との恋〜総集編〜

「今日から　帰ってくんの遅いはずだよ。
お昼にでも電話してみたらいいよ」

「うん・・・」

あぁ、ほんっと
自分の事ばっかりで
何やってんだろ。

輝樹の事　何も把握できてないじゃん・・・



・・・そしてお昼の休憩時間



プルル、プルル・・・・

呼び出し音は鳴るものの
出ない・・・。


「はぁ・・・・」


思わず　ため息がこぼれた。



「彼氏にでも電話？」

「うわぁ！？」

「ビックリさせちゃった？ふふ」

にこやかな　さおりさんの姿。

後にいたなんて
全然気づかなかった・・・。


「携帯見つめて　ため息だなんて
彼氏とケンカでもしたの？」

「あ、いえ・・・そういうんじゃなくて・・・」

「なぁにー？
おばちゃんに言ってみなさい」

「そういうんじゃなくて
ただ、今日　飲み会だって忘れてて・・・
言ってなかったから・・」

「あら、報告しなきゃいけないなんて　はるちゃん愛されてんのね～」

「そういうわけじゃ・・・」

「やっぱりねぇ～」

「やっぱり？って・・？」

「彼氏いたのね～」

あ・・・・

「いいの、いいの。
春ちゃん　彼氏いないとか言ってたけど　いない方がおかしいとは思ってたしね。
大丈夫、誰にも内緒にしとく」

笑いで誤魔化すしかないじゃん・・・・

やっぱ・・・
隠すことは苦手だ・・。