ナンパ男との恋〜総集編〜
「ふーふふ、あはは
ごめんごめん。」

ようやく笑いが落ち着いたさおりさんは

「何か、笑いすぎたら
おしっこ行きたくなってきちゃったわ。」

そう言うと
イソイソとトイレへ・・・


せめて トイレと言ってほしいような気もするけれど、さおりさんらしいと言えば さおりさんらしいし・・・


って、考えてる場合じゃなく・・・


向かい合ってしまってる私は
どのように
この席を立てばいいのか、という難題が残っているし・・・


「・・・えっと、
春ちゃんさんって
昨年いませんでしたよね?」

まだ春ちゃんさんって言ってるし・・・

「今年 入ったばかりなので・・」

「若いですもんね~
まだ 10代でしょう?」

「あ、はい・・・」

これは 話の流れで
三上さんの年齢を聞くべきなんだよね。


「三上さんは おいくつなんですか?」

「問診票に書いてたんですが
やっぱ、覚えてないですよね・・」

あぁ・・そうだった。
患者さんという事は
保険証というものが存在するわけで
カルテを作る時
年齢書いたはずなんだよね。

話の流れなんて
考えなければ良かった・・。



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