ナンパ男との恋〜総集編〜
「ははは、鼻水垂らして
完全にクソガキじゃん」


そう、もう顔なんて
化粧した形跡すらないくらい ひどい状態になって
ティッシュで 去川さんの彼氏に顔を拭いてもらっているという状況だ・・。


「ちょっとは落ち着いた?」

「おかげさまで・・・」


久しぶりに こんなに泣いた気がする。


「どうする?帰る?」


帰って、サキさんが
まだいたら・・・


そんな思いが横切ってしまう。

考え込む私を見ながら
頭を抱え、


「んー・・・じゃあ
特別に 俺のベッド貸してあげるよ。
ほら、風呂でも入ってきなよ」


そう言うと
そこら辺に投げてあった服とタオルを手渡し
お風呂場へ押されるように行くと
扉を閉められ、


「あっ!ちなみに
女には興奮すらしないから
ご安心を」


「ありがとうございます・・・」


「いーえ、どういたしまして」


お風呂に浸かりながら


なぜに 去川さんの彼氏の家のお風呂に入ってるんだろう・・なんて思いつつも

何だか すごく疲れてて・・・

何が正しくて、何が間違ってるのかなんて よく分からないや・・。





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