ナンパ男との恋〜総集編〜
何だろう、

何か、寂しいとかじゃなくって・・・

遠い存在になったような

変な焦りが先走ってるような・・・

何だろう 

別に不安になるような事
何もないのに・・・


テレビの前で
何が何だか よく分からない状況の中

電話が鳴り響いた。


とっさに画面も確認しないまま


「て、輝樹!?」


「へ?あ・・・輝樹じゃなくて申し訳ないんだけど・・・」


「え、ご・・ごめ・・・」


「いや、別にいいんだけど・・・
朝早くに ごめん。
ってか、俺ん事分かってる?」


えぇー・・・・っと。

声に覚えがあるんだけど
画面を確認しても
番号のみで名前がなくて・・・

ここは、正直に・・・


「すいません・・・
ごめんなさい」


「そんなダブルで謝らなくても・・・
いきなり電話した俺も悪ぃし・・
健二だけど・・・分かる?」

健二・・・・・

「あぁ!!健二くん!」


通称 いとこくんって呼んでたから
健二くんと言うと
新鮮な響きだ。


「思い出した?」


思い出したも何も
私と輝樹が知り合えたのは
健二くんのおかげと言っていいくらいの人を
一瞬でも分からなかったなんて・・・

自分自身が情けない・・・





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