ナンパ男との恋〜総集編〜

「振り向いてくれないから
さっさと　こんな気持ち捨てて
他の男探そう、とか
そんな事思えないわけでしょ？」


「うん・・・・・」


「それでいいんだって。
それが　本気　って事だから
無理に諦める必要もないし
考える必要もない。
要は　自分の気持ちじゃん？
つっても
特定の相手がいない俺が言っても
説得力ないけどさ。ははは」


そう言いながら
私の頭に手を置くと


「こんな小さい頭で
次から次へと　よく考えるもんだ。
まぁー　あんな彼氏持つと
仕方ないとは思うけどさ」



「ほんとだよ・・・・」



ため息混じりで
そう答える私に


「よーしっ、お嬢　今から何すんの？」


「今から？
帰る・・けど・・・」


「じゃー　俺と
デートしよう！」


「はい！？」


「ほら、行くよ？」


そう言いながら
手を差し出し

呆然とする私の手を握り
そのまま　引っ張り起こした。