ナンパ男との恋〜総集編〜
期待と不安が
ぐるぐる頭の中を交差する。

お風呂から出ると
タオルの上に
着替えらしき物が置いてあった。

Tシャツに、七部丈のズボン・・・

着れって事だよね・・・?

あぁ・・・最悪だ。

洗面台の鏡に写る自分の姿を見て
完全に頭から飛んでいた事に気づいた。


私は どうして
化粧を落としてしまったんだろう。


・・・・もういいや。


脱衣所を出て
輝樹の部屋へ戻る途中に
また さっきの出来事を思い出した。

この部屋は 要注意だ・・・

忍び足のまま 駆け足で
部屋へと向かう。

もう、あんな目に合いたくない。




「早いな?って、
春菜、眉毛は
どこに落としてきた!?」

・・・言われると思ってたし。

「マユはいいの!」

「あははは、まぁ でも
眉毛がないだけで
あとは変わらないもんなんだな。」

お風呂に入ってる間に
輝樹の機嫌が直ってた事が
唯一の救いだ。

・・・でも、

ここから どうしよう。



< 165 / 1,390 >

この作品をシェア

pagetop