ナンパ男との恋
「久保は・・・
おっ、珍しくいるじゃん。
でも、本当に
今から話するの?」

「うん・・・・
ちゃんとしなくちゃ」

「そっか・・・
そうだ、帰るとき
俺に電話すれば
迎えにくるよ。」

「え、ううん。大丈夫。
そんな迷惑かけれないし・・」

「いいって。
もし、歩いて帰るんなら
電話してよ。」

「うん、ありがとう」

とは言ったものの
絶対に そんな事はできない。
ただでさえ
迷惑かけっぱなしなのに・・・



緊張して
鼓動が早い心臓を落ち着かせるように
大きく深呼吸をして

もう、来る事がないかもしれない 輝樹の家を脳裏にやきつけるように見ると

私は
輝樹の部屋へ
ゆっくり向かった。


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