ナンパ男との恋
「ここでいいの?」

「うん、ありがとう。
そうだ・・・
いとこくん
ちょっと待ってて?」

「あ、うん?分かった」

大急ぎで家に入り
部屋に走る。

・・・たしか、ここに

あった。
この前 買ってて良かった。

冷蔵庫から ミネラルウォーターを1本取り出し
車の所に駆け寄った。

「はい、これ。」

「ん?何・・?」

「風邪薬と、水。
薬ないんでしょ?
いとこくん 薬局行くようなタイプに見えないし・・・
って失礼だけど・・・
もう少ししたら また熱が上がるかもしれないし
いとこくんの声 少し枯れてきてるから
これ飲んで おやすみ下さいませ。
私のせいで 迷惑かけちゃったし・・」

「うわぁ・・・うそ?
マジで?ありがとう。
俺 1人で買い物行けないから
助かったわ。マジで・・・」

「1人で買い物行けないって
大人なのに?変なの~
ほんと 今日はありがとう。」

「いやいや、俺こそ
ありがとう。
死にかけてたから
春菜ちゃんは命の恩人だよ」

「大げさだってば!ふふふ
気をつけて帰ってね。」

「また 何かあったら
いつでも来ていいからさ。
そんじゃ、またね。」


ほんとに、ありがとう。

・・・あとは

輝樹から連絡くるか・・・
こないか・・・

やれることはしたし
待つしかない・・か。


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