闇龍~最強の女~
家に着いて扉を開けると

斎「美海ー!ギュッ」

斎さんが飛んできた

『い、斎さ…苦しい…』

斎「あぁ、ごめんごめん」

──パッ

斎「あ!美海!紹介するよ。

  僕の息子の爽だ。」

やっぱり、こいつか…

斎「ま、同じクラスにしたし、

  知ってるんだろーけどね。

  よろしくしてやってくれ」

爽「爽やか、と書いて爽だ。よろしく」

『よろしくお願いします。爽さん』

斎「敬語じゃなくてもいいんだよ?

  同い年なんだし…」

『いえ、身分はわきまえねばなりません。

 それに…爽さん自身が

 嫌かもしれませんし』

爽「普通に話していい。

  あと、“さん”もつけなくていい。」

そーいうなら…

『わかった。

 俺の名前は美しい海と書いて美海だ。』

爽「へぇ…綺麗な名前だな」

──“美海。”

優しく響いた両親の声

それを紛らわすように

『…部屋に戻ります』

早口で告げて部屋に入った。

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