夏の空の下
振り返った先には、坂田大河がいた。




野球部で活躍する選手として密かに応援していた私は、ひとりで少し動揺した。




「...あ、いや」




そう返した後、彼は私を抜いて校舎の中に入って行った。




本物だ...



秋の大会ではベスト8止まりだったけれど、その2年生主体のチームで唯一1年生でレギュラーを張っている人。




すごい人に出会えた後は、なんだか暗い気分も吹き飛んだ。




少し歩調を早めて、彼が入っていった校舎の中に入る。
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