オモイデバナシ
第六章
俺の車のルームミラーには、千秋と一緒に撮ったプリクラが貼ってある。
…車に乗るたびに、いやでも目に入ってしまう場所。
千秋があの日、悪戯っ子全開で貼り付けたものだ。
はっきり言って辛い。
辛いのに…。
千秋が貼ってくれたものだと思うと、剥がせない自分が居た。
自己嫌悪だ。
俺ってこんなに女々しい男だったんだな。
こんなもん、スパッと剥がしてゴミ箱にでも投げ込めばいいんだ。
そう思って手を伸ばし。
「……」
いつも、その手をゆるゆると引っ込めてしまう。
…千秋と最後に会った日から一ヶ月。
未練の塊がまだ胸の中に残っている。
俺は、千秋の事が忘れられないでいた。
…車に乗るたびに、いやでも目に入ってしまう場所。
千秋があの日、悪戯っ子全開で貼り付けたものだ。
はっきり言って辛い。
辛いのに…。
千秋が貼ってくれたものだと思うと、剥がせない自分が居た。
自己嫌悪だ。
俺ってこんなに女々しい男だったんだな。
こんなもん、スパッと剥がしてゴミ箱にでも投げ込めばいいんだ。
そう思って手を伸ばし。
「……」
いつも、その手をゆるゆると引っ込めてしまう。
…千秋と最後に会った日から一ヶ月。
未練の塊がまだ胸の中に残っている。
俺は、千秋の事が忘れられないでいた。